学生ボランティア団体OPERATIONつながり

私たちは、”つながり”をつくる学生ボランティアです。

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【宮城派遣】活動2日目

      2017/01/05

活動2日目は、小グループに分かれて、気仙沼・女川・南三陸へ行きました。どのグループも充実した活動になりました。

 

 気仙沼

気仙沼小グループは、シャークミュージアムと、岩手県の陸前高田の奇跡の一本松を訪れました!お昼ごはんには気仙沼復興横丁で海鮮丼の大盛りを完食しました!
色々なことがあった活動でしたが、その中で特に私の中で印象に残ったシャークミュージアムについて書きたいと思います。

1日目の派遣では、地震と津波によって失われたものや現状を見て回りました。そしてそ
こには人々の生活があったんだなぁと自分なりに想像をして色々な感情が生まれました。2日目に訪れたシャークミュージアムでは、震災後の町の様子と共に、町の人の声も紹介していました。それにより人が住んでいたという想像が確実なものになりました。「震災で失われたものも多かったけど、人とのつながりが震災後にできた」という町の人の声から、これから復興に向けてみんなで頑張るんだろうなという将来が自然と見えてくるようでした。

また、震災前は行事活動などが活発だった集落が震災後、集団で高台移転をしたということを知りました。私の実家のある町だったら「みんなといたいから」集団移転するということはまず無いと思うので実際にそのような集落が存在していることに驚きました。1日目の派遣で聞いたお話に、理想のコミュニティの形として、近所との関係を大切にするという「向こう三軒両隣」という考え方がありました。まさにその集落はそれが行われていて、人の関係の強さを感じました。

ふと、ビデオの震災前の活気ある町の様子をを見ていて、気仙沼ってこんなに活気に溢れて素敵な町だったのだなと思い、知らない存在だった町に自分が今震災をきっかけに訪れているんだなぁということを漠然と実感しました。

1年 石田紀香

 

 

女川

女川グループはまず南三陸グループと一緒に大川小を訪れ、大川小遺族の只野英昭さんからお話を伺いました。私が只野さんの話から得たことは次の三つです。
まず、地震の揺れがあってから津波が来るまでのおよそ50分間、逃げるには充分な時間だったはずなのに、教員同士の連携ミスにより津波から避難行動をとることができなかった理由が知りたいということです。
二つ目は大川小の一連のことや大川小から得る今後の対策について教育委員会や文科省が個人の立場やプライドを気にして、目を背けていて、報告書に記載したり、遺族の話や訴えに聞く耳を持とうとしたりしないことです。
三つ目は大川小で数少ない生存者となった只野さんの息子さんに只野さんは自由に話させたことです。このことで遺族にとっても当時の状況を知る手がかりとなり、只野さんの息子さんも周囲を躊躇うことなく話せたことでストレスを軽減できたので只野さんはよかったと話していらっしゃいました。

大川小を後にして、一行は女川に向かいました。今月23日にオープンしたハマテラス内のおかせいで女川丼を食べた後はきぼうのかね商店街へ行って、お店や観光協会を訪ねました。
そこで地元の店主は、女川は他市町村と比べて規模が小さいので中心部の女川駅周辺の復興を集中的に復興に力を入れることができたことや、復興には長期間にわたるため高齢者ではなく若年層から中年層が中心となって復興計画を立てていった結果、若年層と高齢者との縦のつながりが生まれ、また商店街には様々な業種の店舗が同じ場所に揃ったことにより会話が生まれて横のつながりが生まれたということ、一方で、商業エリアの復興に力を入れたことで住宅など住民の生活には復興が及んでいないという不満をおっしゃっていました。

次に、女川地域医療センターを訪れて、地上から5階建てのビルほどの高台の上に位置しているのに1階にも津波が押し寄せた当時に思いを馳せ、津波の凄まじさを感じました。

1年 中段熙海

南三陸

今日は、朝からあいにくの雨でした。そのおかげで手先から足先まで芯から冷え切りました…寒かった。
午前中には、大川小学校跡地に行きました。小さな命の意味を考える会の方からお話を伺ったのですが、防災について深く考えさせられました。

午後からは南三陸へ向かいました。そこで町を歩きながら語り部さんに話を聞きました。高台に登るために階段を220段のぼったのですが、階段の途中で津波が到達した場所を伝えられ、その高さがあまりにも高すぎて私にとった現実感がないもので、戸惑いました。
話を聞き終わった後に、防災対策庁舎と高野会館に行きました。防災対策庁舎は生憎整備中で見れなかったのですが、高野会館はかなり高い位置にあったのに、そこの屋上まで津波が来たと言うのを知って、本当に津波がこわくなりました。

南三陸の様々なところを知れて、また、自分の中で様々なことを再確認できたので、行って本当によかったと思います。
皆さま、良い年末をお過ごしください。

1年 岸本和美

 

 

 

 

今回はレンタカーを借りて移動しましたが、どのグループも大きな事故等はなく、時間通りに集合することができました。事前の計画がしっかりできていたと思います!それでは皆さん、残り僅かですが、良い年末を!!

 - 東北復興支援ボランティア

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