【宮城派遣】活動3日目

活動3日目は、午前中に日和山と松島に行ってきました！景色はもちろん素晴らしかったですが、震災当時の光景と重ね合わせると感慨深いものがありました。午後は、世帯訪問と東北大学に分かれて活動を行いました。

世帯訪問

前回の派遣で、ニッペリア仮設住宅への訪問は終了しましたが、訪れる度に暖かく迎えてくださっていた住民の方々とのつながりを途絶えさせてしまうことはしたくないということで、この度、六郷公営住宅へと足を運ぶこととなりました。

私が訪ねた80代の女性は2ヶ月ほど前に仮設住宅から越してきた方でした。息子さんとの2人暮らしをなさっているのですが、息子さんは昼間は働いているため、昼間に会話できる人が欲しい、と今回依頼をしてくださいました。
知人は近くにはおらず、まだ新しいコミュニティのため、住民が集まれる集会所も開放されている訳ではありません。私たちとの会話の内容は、その殆どが取り留めのない事で、そういった世間話を近所の方と出来ない環境にあると知り、コミュニティの問題をひしひしと感じました。
いつ訪れるかわからない災害に備え、日頃から地域の方々がコミュニケーションをとりあうことは非常に大切です。しかしながら、それが出来ていない環境が多いのが現状なのかもしれません。そんな現状から打開し、震災に強い社会を作る事が出来たら、と考えます。

今回の世帯訪問は私にとって、コミュニティの中にいるのに「寂しい」と感じることが少しでも減るように何かお手伝いできたら、と考えさせられるキッカケとなりました。

今回の世帯訪問を暖かく迎えてくださった方々に心より感謝申し上げます。

1年　山根綾夏

東北大学

公営住宅の訪問と並行して、東北大学では学生ボランティアによる交流会を開催しました。被災地という共通のフィールドで復興支援を行っている、東北大学の東日本大震災学生ボランティア支援室SCRUMさん、国際ボランティア団体As Oneさんが参加してくださいました。

この交流会ではアイスブレイクの後、各団体が活動紹介を行い、復興をテーマとするワークショップを実施しました。

活動紹介のプレゼンテーションでは、他の団体がこれまでどういった活動をしてきたのか、どのような目的・目標を持って活動をしているのかを知り、多くの質問も飛び交いました。今後の東北での支援は勿論のこと、多方面での活動を模索していく上で、大変勉強になりました。

ワークショップでは、はじめに各々が活動を通して現地で聞いた被災者の声を共有し、被災者にとっての理想の復興や学生にできることを話し合いました。距離的に訪問の頻度や回数に制限がある我々にとって、現地の学生から被災者の最近の現状を聞くことができたことは、移り変わる被災地のニーズに沿った活動を目指す上でとても参考になりました。
全体として活発な議論が行われ、非常に有意義な時間となりました。

この度の交流会を通して、被災地で活動する同世代と交流させていただいたことで強い刺激をもらったと同時に、ここで生まれた交流をきっかけとして今後の活動においても連携を強めて活動したいと思いました。

最後に、年の瀬の忙しい時期にもかかわらずご参加くださった皆さんには心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

1年　奥村尚也