学生ボランティア団体OPERATIONつながり

私たちは、”つながり”をつくる学生ボランティアです。

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【東北派遣】活動2日目

   

活動2日目は、夕方まで、六郷の復興公営住宅へ行くグループと南三陸・気仙沼へ行くグループに分かれて活動しました。その後、合流して石巻の復興公営住宅で活動をしました。

六郷

午前中に仙台市の六郷の復興公営住宅を訪れました。復興公営住宅では、過去のつながり隊の派遣でお世話になった住民さんのお宅に伺いました。住民さんが煮物やお茶菓子などをたくさん用意してくださり、和気あいあいとした雰囲気の中でお話ができました。住民さんの被災当時のことや、仮設住宅から公営住宅に移る経緯、公営住宅の課題など、たくさんのことをお話して頂きました。また、住民さんは、過去のつながり隊として仮設住宅を訪れていた当団体の先輩方のことをよくご存じで、先輩方がこれまでにニッペリア仮設住宅で行っていた活動のお話も聞くことができました。限られた時間ではありましたが、公営住宅に住まわれている住民さんの生の声を聴くことによって、公営住宅の状況や課題などを把握することができました。今日得たことをこれからの西日本豪雨での活動にも活かしていければ良いなと感じました。また、先輩方から受け継がれてきた住民さんとの貴重なご縁を今後も大切にし、今回だけではなく、これからもできる限り現地に足を運び続けたいと感じました。

2年 毛利彩香

 

気仙沼・南三陸

気仙沼では旧向洋高校とリアスアークを訪れました。
東日本大震災の発災当時、向洋高校は海岸のすぐ近くにあり、津波の被害を大きく受けました。現在は震災遺構として保全されており、伝承館が併設されています。高校には12mもの大津波が押し寄せ、校舎4階まで浸水した爪痕が見て取れました。3階には押し流された車が教室内に残されており、その悲惨さをひしひしと感じました。うまく言葉では表現できませんが、テレビの映像など間接的なものに触れるだけでは感じ取れない、実際に直接目で確かめて学べるものが多くありました。
午後からはさんさん商店街へ行きました。さんさん商店街は地域復興を目的に作られた場所です。多くのお店が立ち並んでいますが、中でもキラキラウニ丼が有名で、とても美味しくいただくことができました!
その後、南三陸町の被害概要を展示した南三陸ポータルセンターへ向かいました。ここでは災害前後の南三陸町の街並みの比較を見ることができました。また、発災後からのボラセン開設・仮設住宅完成などの状況が年表でわかりやすくまとめられていました。横には店舗も併設されており、地元の方々が作ったりデザインした木製品やTシャツなどが販売されていました。(2年 野上侑聖)

向洋高校を訪れた後、南三陸チームと別れ、私たちはリアスアーク美術館に向かい、常設展示「東日本大震災の記録と津波の災害史」を見学しました。展示室には写真の他に、津波や火災の被害を受けた被災物の現物が展示されています。被災物には物語がつけられていて、フィクションではあるものの、その物にまつわる思い出が語られているようで感慨深かったです。私はこの施設を訪れるのは2回目ですが、今回最も印象的だったのは被災者目線で書かれた108のキーワードです。震災について語られる際によく使われる言葉の細かな違いを理解したり、震災後のメディア報道や「日常」について再考させられたりしました。

4年 中段熙海

 

石巻

8月23日の午後に、石巻市さくら町にある復興公営住宅の集会所にて、住民さんと石巻社協の方々との交流会が行われました。さくら町は震災後にできた町で、多くの公営住宅や公共施設が建てられていました。

今回来てくださった住民さんは、他の住民さんのためにサークルサロンを開いて様々な活動を企画されているそうです。また、石巻社協の方は西日本豪雨でのボランティアセンターの運営で一緒に活動させていただいたご縁もあり、交流会の企画の際にも沢山相談やアドバイスをしてくださりました。

まず、つながりの西日本豪雨の際の活動報告を、写真を使いながら行い、次に石巻社協の方がさくら町についてマップをもとに説明してくださりました。マップには、神社や津波襲来の石碑などその土地にゆかりのあるものが記載されていました。このマップは石巻社協の方が、初めてさくら町に訪れた住民さんが、少しでも町のことを知り、外に出てもらいたいという思いから作成されたそうです。その後、住民さんが仮設住宅に住まれていた時のことや公営住宅に住まれてからのことを話してくださりました。ずっと部屋で過ごされていたけど、集会所に行くことで近所の方と話したい、何かしたいという心境の変化があったというお話が印象的でした。また、健康第一で、何にでも挑戦することの大切さを教えて下さりました。

今回、住民さんの前向きな思いや、石巻社協の方が住民さんに寄り添った支援をしていらっしゃる様子に触れて、私自身とても勇気をもらいました。また、若い人との交流が少ないということを聞いて、私たち学生にできることを今後もできる範囲で少しずつやっていけたらと思いました。

最後に、今回訪問させていただいた復興公営住宅の皆さん、活動にあたりご支援下さった石巻社会福祉協議会のみなさん、ありがとうございました。

2年 橋口夏美

 - その他

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