【つながり13次隊】活動2日目

13次隊活動2日目。

今日は毎派遣恒例の交流会でした。

交流会は仮設住宅内の集会所でお好み焼きやハンドマッサージ、これまでの活動の写真の展示を行い、仮設住宅の住民の方々同士の交流や大学生との交流を目的としています。
当団体が5年間お世話になったニッペリア仮設住宅は今年の9月末には閉鎖されるとのことで、世帯数は減少し現在では11世帯となっています。
そのような中でどれくらいの方が訪れてくれるだろうかと心配していましたが、すでに仮設住宅を引っ越された方もたくさん遊びに来てくださり楽しい時間を過ごすことができました。
お好み焼きを一緒に食べたり、ハンドマッサージをしながら日々の生活のことや心配事、おすすめの旅行場所、おいしいご飯屋さんのこと、そして震災の話、たくさんのことを話しました。仮設住宅の住民の方々はいつもと変わらない笑顔で、これまでも参加していたメンバーはもちろん初めて訪れるメンバーも温かく優しく迎え入れてくださいました。本来であればもてなす側の私たちですが、むしろ私たちの方が仮設住宅の住民の方々の明るい笑い声や笑顔に元気をもらっています。

わたしが広島出身だということを話すと、「数年前の土砂崩れは大丈夫だった？」と聞いてくださったことがとても印象に残っています。2年前広島市で発生した土砂災害、今ではあまりメディアなどでも取り上げられなくなりました。しかし広島からは少し離れた仙台の町に暮らす方々が覚えてくださっていたことを嬉しく思いました。それと同時に何があっても＂忘れない＂ということが大切であると改めて実感しました。忘れないということが、伝えること、そしてもっと多くのひとに知ってもらうことの第一歩であると感じました。覚えられていることが嬉しいという感覚を今後忘れないようにしたいなと思いました。

交流会で手のマッサージをしている様子。

交流会でお話しされている様子。

交流会後はみんなで少し遠くに足を運び、亘理町にある鳥の海温泉というところでお風呂に入りました。
この温泉は太平洋のすぐそばに面し、震災の被害を受けた施設です。その影響で現在も2〜4階は利用できなくなっており、受付の1階とお風呂がある5階のエレベーターボタンだけが押せるようになっていました。
受付のおばあちゃんの宮城弁がとても可愛らしかったのが印象に残っています。
5階の露天風呂から望む太平洋の海はとても美しく、絶景でした。普段瀬戸内海では見ることのできない広大な海と水平線はとても美しかったです。
しかし一方で海の手前ではおよそ15mほどの高い堤防を作る工事の真っ最中で多くの大きな重機が散在しており、言葉では表現し難いなんとも不思議な感じがしました。
震災後、海と共存していくためにはあるべき姿かもしれませんが、1階の高さからはもはや望めない海に少しさみしいような感覚がありました。

わたり温泉鳥の海の前からの堤防の眺め

明日はいよいよ宮城県での活動最終日です。
ラスト1日ということで3日目も交流会を行います！
最後の交流会も仮設住宅の住民の方々に喜んでもらえるような会にしたいなと思います！

つながり13次隊 古家 優月