【震災復興ボランティア事業部を解散しました】

思い返すと、事業部の解散を決意したのは、昨年の７月でした。メンバーの減少から活動の継続が困難になったことが理由です。同時期に、仮設住宅の解体の時期が発表されており、「ニッペリア仮設住宅の解散まで活動を行い、住民の皆様に寄り添うこと」を私たちの復興支援のゴールと決め、２０１６年３月に解散することを決断しました。

解散を決定してからの９ヶ月間は、メンバーが一丸となって記念冊子の制作、つながり１０～１２次隊の派遣、展示活動などの締めくくりの活動をして参りました。

５年前、「東北の方々の方のために何かできることはないか」と思いを持った先輩方が、団体を結成し仲間を集めてボランティア活動を始めました。そこから５年の歳月が流れる間に、私たちは東北の地で本当に多くの出会いに恵まれました。特に亘理町の旧舘仮設住宅、仙台市のニッペリア仮設住宅において、長期間にわたって交流会の開催や世帯訪問活動をさせて頂き、たくさんの素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。

「本当に楽しかった。また来てね。」という住民の皆様の言葉がメンバーにとって何よりの励みとなり、この５年間、活動を続けることが出来ました。たとえ事業部が解散しても、皆様とのつながりは決して消えません。今後は、「支援者」としてではなく、「一人の若者」として東北と関わり続けていきたいと思います。

実は、震災部の解散を決まった後、つながり隊に参加した他事業部のメンバーが「活動を継続したい」という思いを打ち明けてくれました。継続をしたくても出来なかった状況にあった私たち震災部メンバーにとって、彼らの思いは非常に嬉しく、新しい事業部に生まれ変わる、という形で、東北での活動を継続していくことになりました。事業部の名前は「東北復興ボランティア事業部」です。これから彼らが、私たちの基盤を引き継ぎながら、東北での活動を継続していく予定です。どうぞ暖かく、見守って頂けますようお願い申し上げます。

最後になりましたが、活動に際して多大なるサポートを賜りました広島大学、マツダ財団、東広島市社会福祉協議会、東広島市PTA連合会、協賛企業の皆様に厚く御礼申し上げます。また活動を支えてくださった全ての皆様に心より感謝しております。

震災部のメンバーを代表して皆様に御礼申し上げます。５年間、本当にありがとうございました。震災部は解散しますが、東北は未だ復興の途上にあります。OPERATIONつながりはこれからも形を変えながら、少しでも東北の方々に貢献できるようアクションを起こしていきます。今後も、何卒応援のほどを宜しくお願いいたします。

学生ボランティア団体OPERATIONつながり
震災復興ボランティア事業部　事業部長
笠井 礼志