【ベトナムスタディツアー】日々の日記
2017/04/03
ベトナムにいる間の当日の活動と感想について日替わりでメンバーが書いてくれてフェイスブックに載せていたものをまとめなおしました。
3月8日から16日の9日間の活動で、ハノイ→ファンラン→ホーチミン市を順に回りました。
北部(ハノイ・ハロン湾)
3月8日
ベトナムスタディーツアー1日目の今日は、東京→ホーチミン市→ハノイという大移動の一日でした(笑)
ハノイ駅に着いた途端、現地の人の活気ある声やバイクや自動車の音に私たちは刺激され、「やっとハノイに到着したんだな」と自然と実感しました。
明日はこのスタディーツアーの大きなイベントの一つである「ハロン湾ツアー」です!今日はしっかり休息をとって明日に備えたいです
3月9日
本日はJTB主催のハロン湾ツアーへ行きました。バスに揺られて3時間、途中のお土産ショップではスタールビーや、身体に障がいを持つ方が作った刺繍が売られていました。
メインのハロン湾のツアーでは絶景に全員が魅了されていました!昼は海鮮料理のコースを食べ、とれたてほやほやのシャコもいただきました!鍾乳洞の中はライトアップされ、幻想的な風景が広がっていました!悠久の時を超えて作られた自然の産物にとても感動させられました。
晩御飯は商店街の食堂で食べました。ご当地グルメに舌鼓をうちました。もう一回食べに行きたいな〜。
3月10日
この日はベトナムの首都ハノイの数カ所を巡りました。
午前中はベトナム民族博物館を訪れ、ベト族(キン族)という、ベトナムの多数派民族の文化や、その他の色々な民族の文化について知ることが出来ました。
ベトナムは多民族国家で、54もの民族が住んでいます。どの民族も独特のルーツと文化を持っていることが分かりました。
午後は、まず日本人がオーナーをやっているという、服や雑貨を売っているお店を訪れました。黒タイ族の藍染めなどの少数民族の文化を活かした服や小物などがありました。
訪れた時には日本人の店員さんには会いませんでしたが、日本語ができる店員さんがいました。オシャレな雑貨がたくさんありましたし、キレイな藍染めでした。
その後にはホアロー収容所を訪れました。 ベトナム戦争中に使われた刑務所で、主にベトナム人政治犯やアメリカ人捕虜などが収容されていました。
囚人が非人道的な扱いを受けていた様子や拷問をされていたことが分かるような展示がたくさんありました。各々感じるものがあったと思います。
ちなみに、昼食は川沿いのお店で、夕飯はハノイの旧市街の中にある生春巻のお店で食べました。お昼の鯉のフライは泥臭くなく、また、麺と一緒に食べたので、満足感もありました。生春巻のお店は多くの外国人旅行客で賑わっていました。
中部(ファンラン周辺)
3月11日
この日は、ハノイからファンランへ飛行機で移動してきました。ここにベトナムの少数民族チャム族が暮らしています。私たちはヴィさんという現地出身の方にガイドをお願いしました。私たちはまず、道路沿いにあったホアライ遺跡 (Tháp Hòa Lai) を訪れました。この遺跡はファンランの中で最も古く、崩壊している部分がありました。
次に、つばさ日本語学校を訪れました。ここは、日本語を話せると就職しやすいため、チャム族の子どもたちに日本語を教える場所で、ボランティアで運営されているそうです。チャム族の先生方が温かく迎え入れてくださり、授業の様子や学校の運営形態などを教えてくださいました。ここでは日本語だけでなく日本の歌やよさこいなど日本の文化も教えているそうです。
その後、お昼に先生方と一緒にチャム族の伝統料理を食べました。ヤギの肉や川魚、バナナの木のスライス、デザートには豆で作ったケーキをいただきました。あまり食べ慣れないものですが、とてもおいしかったです!料理ができるまでの間には、先生方が料理本を使って様々なチャムの伝統料理を教えてくださいました。
次に、小高い丘の上にあるポークロンガライ遺跡 (Tháp Po Klong Garai) を訪れました。この遺跡はチャンパー王国の王が建て、主祠堂の中には人面の像が祀られていました。午前中に訪れたホアライ遺跡では人に出会いませんでしたがここには多くの観光客が訪れており、有名な遺跡なのだと感じました。
途中、ヴィさんの実家の喫茶店に寄ってコーヒーをいただきました(*^_^*)
この日はキャンプをしてテントで宿泊しました。広大で美しい自然を前にBBQをしたり歌を歌ったりしてみんなで楽しみました。
この日、空港で二人の女性に会い同じタクシーで移動することになり、ホアライ遺跡とつばさ日本語学校を一緒に訪れました。車中でお互いの生活を話したりと交流することができました。このことから、一歩外に出てみると予想外の出会いがありそれは旅をより楽しくするということを感じました。これから更なる出会いがあると思うと楽しみです!
また、私は実際に見てみたかったチャム族の遺跡をこの日見ることができ、チャム族についてより知れた気がしてうれしく思います。
3月12日
この日は、チャム族の文化を堪能する1日となりました。
キャンプ場のまぶしい朝日のもと起床し朝ごはんを食べました。そして、次のホテルにチェックインした後、織物が有名なチャムの村に行きました。ここでは、女性が実際に織物を作っている様子を見せていただくことができました!
とても細かい模様が次々と出来上がっていく様子に、一同息を潜めて見とれていました。
チャム族の民族衣装を買ったメンバーもいます。報告会などで着用する予定なので楽しみにしていてください♪
次に、以前から交友のあるジャカさんのお宅にお邪魔しました。ジャカさんはチャム族の伝統的な暮らしを送っており、伝統的な家を自身で再現したそうです!
ジャカさんとは、一緒に昼ご飯を作りました。昼ご飯、と一言で言っても食料の調達は甘くありませんでした。なんと、私たちが家に着いた時にはまだ鳴いていた鶏を目の前で殺して、全てさばいて料理をしました!当たり前のことなのですが、食べ物を食べるということは生き物の命をいただいているのだということに改めて感謝しました。新鮮な野菜やお肉で作った料理は最高に美味しかったです。
ジャカさんが考えている今後の活動についても聞けて、とても有意義な時間となりました。
その後、陶器の村に行きました。この村は東南アジアでも最古の村だそうです。お母さんが壺を手作りする様子を見せていただきました。
最後に、チャム族最後の遺跡であるポーロメ遺跡 (Tháp Po Rome) を訪れました。とても神聖な雰囲気で、景色も良くて心が洗われる感覚でした。お墓の話も聞けて、とても興味深かったです。
また、夜はバインセオを食べた後ナイトマーケットに行きました♪
たくさんの若者が集まっていて、活気があり楽しかったです!
とても濃い1日となりました。
3月13日
まずは、ブドウ園に行きました。場所の名前はブドウ園ですが、バナナやリンゴなど様々な種類の果物が育てられていました。乾燥した気候でもブドウは年2回収穫できることを聞いて驚きました♪
次に民族博物館に行きました。この日は改修工事中で休みの日でしたが、ガイドのVyさんのおかげで特別に中に入ることができました。ここではチャム族の文化や歴史に関する資料や作品がたくさん展示されていました。展示はすべてベトナム語でしたが、Vyさんが資料の説明を日本語でしてくれたのでとてもよくわかりました。
参加メンバーが体調不良になってしまい、今日は少人数で行動しました。行けなかった人とは後から情報共有をして次の学びに生かしたいです。
今日はしっかり寝ます。おやすみなさい
南部(ホーチミン市)
3月14日
今日はメンバーの友達であり、ベトナム人の大学生のカンさんと行動を共にしました。
午前中は、カンさんの友達 (ホアンさん、ニさん、ガンさん) と計9人でクチトンネルに行きました。
クチトンネルは私たちの泊まっているホテルから遠く、安価なバスで移動しました。しかし、ベトナムのバスは乗って降りるのが非常に難しいです。今回はカンさんにリードしてもらって無事到着することができました。バスの中では現地の学生と楽しく日本語で会話ができてよい経験をしました。
クチトンネルではクチに住む人々が戦争中どのような生活をしていたのか知ることができました。クチの人たちの戦略はおもしろく、いろいろな場所に工夫が施されていてすごかったです。
夕方から水上人形劇を見る予定でしたが、チケットが売り切れで見ることができませんでした。非常に残念なのでまた日を改めて見に行きたいと思いました。
夜はホーチミンの街中を散策しました。いろいろ回ったお店の中で一番良かったのはスーパーです。価格が外国人旅行者向けかもしれないとはいえ良心的で、服から食材、お土産まで豊富な品ぞろえでみんな満足しました。
カンさんをはじめ、今日一日一緒にいたベトナムの大学生の皆さんにはとても感謝しています。また会いたいです。
3月15日
今日は、戦争証跡博物館とカーさんの家に行きました。
まず午前中は戦争証跡博物館へ行きました。ベトナム戦争は、ベトナムを知る上で避けては通れない歴史です。博物館には、様々な人が撮った写真や当時使っていた軍服の他、奇形で生まれてきた胎児のホルマリン漬けも展示されていました。
人々の表情を鮮明に伝える写真の数々から、戦争が人々の日常生活の中で起こっていたことが分かりました。ここでしか見ることのできない生々しい展示から学んだことを、しっかりと胸に刻み込みたいと思います。
午後からは、ホーチミン市に住むチャム族のカーさんの家に行きました。カーさんは、チャム族の雑貨販売をする母親の会社を手伝っています。カーさんと3時間ほど、チャム族のこと、雑貨販売のことからベトナムや世界の問題まで様々なことについて幅広くお話ししました。話す中で、各々考えさせられることがたくさんありました。
問題意識を持ったことに対しては、カーさんが強くお勧めしてくださったように本を読むなどの勉強をもっと行動に移していこうと思います。
メンバーそれぞれ、学びの多い1日でした。考えたこと、感じたことをまた報告会で詳しくお話ししたいと思います。
3月16日
今日はベトナム最後の日です。これまで行けなかったホーチミン市内の観光地を一日かけてめぐりました。
まず、サイゴン動植物園に行きました。たくさんの種類の動物がいましたが、天気がとてもよく日差しも強かったので、動物たちはみなぐったりしていました(笑)。私たちも熱中症にならないようにこまめに水分補給をして2時間ほど回りました。動物だけでなく、植物もたくさん育てていて、日本では見られない植物が見れてよかったです。
昼食は、サイゴン動植物園の近くにあるホーチミン市人文社会科学大学の食堂で食べました。朝食でよく食べられるバインミーを昼食時に食べて職員さんに笑われてしまったのはいい思い出です。
午後からは、3月14日も一緒に回ってくれたカンさんが合流してくれました。カンさんがホーチミン市内を案内してくれましたが、乾季には少し珍しいことに途中から雨が降って、結局カフェと本屋さん、サイゴン中央郵便局、教会しか行けませんでした。しかし、一つ一つの観光地が素晴らしくて行って良かった場所ばかりでみんな満足でした。
夜は、カンさん、チャムの村を一緒に回ったヴィさんと共に、最後の夕食を食べました。夕食はベトナム中部のフエの料理を食べました。全体的に辛めの味付けでとてもおいしく、ごはんが進みました。このお店を紹介してくれたヴィさんに感謝です。
夕食後は最後のイベントである水上人形劇鑑賞でした。言葉が分からなくとも、滑稽な人形の動きに思わず笑ってしまいました。どうやって人間が人形を動かしているのか疑問に思っていましたが、結局全然わからなくて動かす人はすごいなと思いました。
帰りの飛行機に乗るためタンソンニャット空港に移動しました。ヴィさんとカンさんはじめ、たくさんの方々がお見送りをしてくれて、私たちはとてもうれしかったです。
今回の記事のあとがき
今回の記事は一日ごとにその日あった出来事やそこから感じたことを書きました。また別に全体の振り返りを記事にしようと思います。なので今は一言だけ、「出会った人全員に感謝」と言いたいです。ほんとに感謝しかありません。ではまた。
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