学生ボランティア団体OPERATIONつながり

私たちは、”つながり”をつくる学生ボランティアです。

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【東北大学・関西大学との活動】

      2018/10/06

8月27日(月)〜8月30日(木)は、普段行なっているボランティアセンターの運営と並行しつつ、東北大学・関西大学の方々と連携して活動を行いました。

 

 

8月27日(月)

2グループに分かれて活動を行いました。

1つ目のグループは、関西大学の菅先生の協力のもと、広島市役所の丹羽さんの案内で坂駅周辺・平成ヶ浜仮設住宅、小屋浦の被害状況確認を行いました。

災害から1ヶ月半以上が経過していましたが、各被災地ともに道路沿いに積まれた土壌、土砂で流れが止まった川、土砂が大量に残ったままの住宅などの光景が見られました。さらに、重機が入ることができない入り組んだ住宅街や道路で復旧作業が遅れているようでした。私たちが活動している東広島に比べて復旧作業が追いついていない印象を受けました。

2つ目のグループは、災害ボランティアに詳しい頼政さんの案内のもと坂町小屋浦で足湯を行いました。足湯は、被災者の足をもみほぐしながらコミュニケーションを図り、被災者の声を聞くことで、心の支援さらにはこれからの活動支援に活かす情報を聞き出すことを目的に行う活動のことです。

男性3名、女性7名の計10名に足湯を実施することができ、同時に東北大学の学生から足湯のノウハウを教わることができました。

復旧活動が長期化する中で、住民さんはもちろんのこと、行政の方も心身ともに疲れている様子でした。足湯を通して、住民さんとコミュニケーションをとることで、少しは心のケアにもつながったように感じました。

その後合流して、矢野の被害状況を確認しました。夜は広島市内でネットワーク会議に参加しました。県・市と社協とボランティア団体の三者が連携して今回の災害に対応している様子が良く分かりました。会議では、他団体から貴重な話をたくさん聞くことができたので、これからの活動に活かしていきたいと思いました。

 

 

8月28日(火)

午前中は2グループに分かれて活動しました。

1つ目のグループは、東広島社協で社協の職員とこれからの動きについて話し合いました。主にささえあいセンターの動きや農地ボランティアについて話しました。その後、社協の職員の案内のもと高屋を中心に農地ボランティアに関するニーズ調査を行いました。東広島市は被害を受けた農地が多くあり、農業支援の必要性を実感しました。

2つ目のグループは安浦、下垣内、安登仮設住宅でニーズ調査を行いました。今後の足湯の日程調整を行ったり、避難所や社協の運営体制について話を聞いたりすることができました。

午後からは東北大学と関西大学で共同ミーティングを行いました。27、28日の活動共有やワークショップを行いました。ワークショップでは、課題・支援策・資源などにジャンル分けして、これからの活動について考えました。具体的なアイデアも出たので、実際にできるかどうか良く検討していきたいと思いました。

 

 

8月29日(水)

2グループに分かれて活動しました。

1つ目のグループは、安芸津でニーズ調査を行いました。これまで災害ボランティアを行った地域を中心に住民さんや職員の方に話を伺いました。想像以上に歓迎され感謝の言葉をいただくことができ、とても嬉しく感じました。ボランティアのおかげで復旧作業はだいたい一段落したという話があった一方で、床下・フローリング・畳などの対処ができていないという話や地域のお祭りが中止になり活気がなくなっているという話などもありました。私たちも地域のイベントを手伝ったり定期的に話を伺いに行ったりして、少しでも復興に携われたらと思いました。

2つ目のグループは、安浦で足湯、下垣内でニーズ調査を行いました。

安浦での足湯は避難所で行いました。館内放送で呼びかけると、多くの方が集まってくださり、一人ずつ足湯と手もみをやっていきました。楽しく世間話をしているうちにポツリポツリと自身の状況や思いなどを語ってくださり、最後には「気持ちよかったよ」「すっきりしたよ」といった嬉しい言葉も聞くことができました。被災者の方にはいろいろな気持ちが溜まっているようで、話し相手になるということも重要なことだと感じました。

下垣内では自宅前で草刈りをしていた方に話を聞きました。その方は自宅が被災している中自身と周りの間に距離を感じたとおっしゃていました。そう感じている方は一人ではないと思われるので、被災者の心の面での支援の必要性が感じられました。

 

 

8月30日(木)

志和でニーズ調査を行いました。住力地区、別府地区を中心に住民の方にお話を聞きました。さまざまな細かなニーズがあることを感じました。また前向きな姿を見せてくださる住民の方とのお話を通して、住民の方に寄り添った活動をしていきたいと感じました。

 

 

まとめ

災害ボランティアの経験・知識が豊富な東北大学の学生を中心に客観的な視点から様々な意見を聞いたり、東広島を飛び出して他の被災地での活動を見聞きしたりすることで、活動の幅が広がり、とても有意義な時間を過ごすことができました。

東北大震災がきっかけで当団体は発足しましたが、これまで先輩方が東北で築いてきた絆が7年以上経った今でもこうして続いていることに、個人的には心を動かされました。これからもこうした絆を大切に活動していきたいと思いました。

3年 片野裕貴

 

 - 西日本豪雨災害に関して

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