【災害部町歩き】
10月30日に、2年前に発生した広島土砂災害の被災地である可部東地区と大林地区で町歩きを行いました。この町歩きは、2年前の土砂災害を風化させず、災害を自分のことのように考え感じてもらい、また自分達も災害についてもっと知り、それを発信するために行いました。OPERATIONつながりのメンバーと広島大学の学生合わせて26名で行いました。
まず、午前中は可部東地区で町歩きを行い、地元の方に説明して頂きながら被災地を巡りました。現在、ほとんどの被害箇所は改修されていましたが、近くの公園が土砂で全て埋もれていたなどの当時はお話を聞き、今の状態からは想像が出来ないほど悲惨な光景だったことが目に浮かびました。まだ改修が進んでいない箇所や山肌が露になっている所もあり、広島土砂災害は過去の出来事ではなく、今もなお続いているのだと感じました。また、「災害で亡くなられた人数ではなく、一人一人の命が尊い。救える命は救わないといけない。」というお言葉を聞き、とても重みのある言葉であり、物凄く心に突き刺さりました。
午後は大林地区で町歩きを行い、その土地の歴史についても触れながら地元の方に案内していただきました。昔建っていたお城についてや江戸時代から伝わる石垣の構造などを説明して頂き、とても歴史深い町であるのだと分かりました。実際に家が土砂により流された場所も見て廻り、本当に一瞬の判断が生死を分けるのだと思いました。また、とても地元の繋がりが強く、すれ違う人のほとんどが知り合いの方であり、この地元の繋がりの強さが災害時に役立つのだと感じました。
今回、広島土砂災害の被災地である可部東地区と大林地区で町歩きをさせていただき、まだ被害箇所が残っていたりと完全に復興していないことが分かりました。また、当時のお話しなども聞くことができ、改めて災害の怖さを実感することができ、多くのことを知ることが出来ました。参加者の方々には、普段あまり触れることのない災害についてさまざまなことを感じ、吸収してもらえたかなと思います。また、町を案内して頂いた地元の方には長い時間付き合っていただき、本当に感謝しています。個人的には初めて被災地を見ることができ、本当に色々なことを勉強させて頂けました。この町歩きで学んだことを、様々なところに発信していきたいと思いました。
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